VOL.38

新居の香りと安らぎ

桧や杉材と新しい畳からの安らぐ香り。
新居の完成引渡しの日は自然の香りに包まれ幸せなひと時です。
特に和室の香りは心が和みます。

しかしアルデヒド対策が行き届いていなかった当時は、この安らぎタイムは
期間限定でした。真夏ともなれば気温の上昇と共に刺激臭が発散され目もチカチカし急いで窓を開口した記憶があります。最近の住いは対策も万全で気になる匂いを感じることもなくとても優しい住いになってきました。
その代わりに気密住宅や地震対策また洋風化の流れから集成材の多用や和室の減少により安らぐ香りの根源である無垢材や畳からの自然の香りも減った事実もあります。
人に優しく安全で強い住いを造る上で自然な流れなのかもしれません。

木造の住いは古来より四季の自然と上手に融合し住む人に安らぎを与えてきました。
無機質住宅とは違う細かな間取り構成や柔軟性そして木の温もり。この伝統を活かしつつ、時代の風潮ともしっかり向き合って行くことが大切ですね。

※ 掲載写真は大好きな箱根大涌谷の風景です。
  本文に添わないと思いますが・・・。
  なぜか、硫黄の香りと煙に包まれ無心に風景を眺めていると
  日頃の疲れや悩みが薄れ心に安らぎをもらえます。
2007.6.13 渡辺